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2008年8月23日 (土)

焦心苦慮2

【焦心苦慮2 】「しょうしんくりょ」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

あれこれ心配して、イライラとあせること。

恩義を感じる出来事があったので、恩師の墓参りに行った。お墓には、真新しい花が入れられていた。恩師の好きだった酒をお供えし、備え付けの大ジョッキ二つに水を入れた。何気なく物の動く方を見ると、当方の裏手の墓に三十代の男が杓で水をかけている。墓は大きく、見上げる感じの五輪塔がある。平均の墓地の五倍はありそうだ。

彼は十五メートルほど離れた場所にある水汲み場から、せっせっと水を桶に入れて運んでいる。やがて、水の飛沫が飛び込んでくる。コノヤローと思ったので、立ち上がって睨んでやった。彼は真面目でおとなしそうな印象である。ぺコリと頭を下げたので許す。

カチカチカチカチと何度もライターの音が聞こえてくる。「線香に火が付けへんのやな」と思うけども、下手に口出しできない。余計なことを教えると、今日は物騒なので、「コノヤロー!」と怒鳴られるか、質が悪いと喧嘩になって、怪我をさせられるか、刺し殺されるかも知れない。「墓場で怪我をすると、命ににかかわる!」と年寄りから教えられたのを覚えている。だから、ライターの空振りの音が何度もするが、放っておいた。

やがて成功した様子が煙で分かった。「よかったなあ。線香は風があると、上手に点かんもんなのよ」と内心、以前の自分の経験を思い出していた。サイレンがなり、マイクで閉門の案内がされる。「午後五時で門を閉めます」と車への注意である。彼はすぐ近くまで車で来ていた。「慌てる理由は車の締め出しか? 歩いて汗をかけよ!」と批判した。

彼は大急ぎで車へ戻り、墓の方には目もくれず、一目散に走って出た。ぼくは、少し気になったので、彼の拝んでいた墓を見物した。霊園では、家の盛衰がよく分かる。無縁仏に近い墓もある。「なんとかしてやれよ!」と管理者に注意したいほど、夏草が酷い。

彼の墓の墓標によると、平成二年に五十七歳で死んだ男の人がいる。その前に五つほど戒名が書かれていた。彼の線香と共に煙草と缶ビールが五つずつ置いてあるのを眺める。
                                        

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2008年8月20日 (水)

同甘共苦

【同甘共苦】「どうかんきょうく」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

喜びも苦しみも一緒にすること。苦楽を共にすること。

読売新聞平成二十年八月十九日第十四版の記事に驚いた。記事の内容はこうである。
リードは「職務外で謄本取得 弁護士を業務停止 大阪弁護士会」である。

内容は「職務と関係なく刑務所職員十三人とその家族らの戸籍謄本などを取得したとして、大阪弁護士会は十八日、森岡一郎弁護士を業務停止三ヵ月の懲戒処分にした。同弁護士会によると、森岡弁護士は二千三年七月、弁護を担当していた千葉刑務所拘置中の被告から頼まれ、同刑務所職員十三人とその家族らの戸籍謄本などを取得。森岡弁護士は取得目的について国家賠償請求訴訟を起こすため、と説明したが、同弁護士会は、提訴依頼を受けておらず、訴訟に職員個人や家族の戸籍は不要。戸籍法が弁護士に認める、職務上の請求にあたらない、と判断した。」と掲載している。

当初捜査当局の弁護士いじめかなと思ったら、違ってた。弁護士会という組織が会員の弁護士をいじめている。「いじめ」は戸籍法のことである。一部改正戸籍法が施行されたのは、二千八年五月一日である。それ以前は、「原則公開」であり、誰でも請求できた。

二千三年の請求ならば、請求理由も不要である。戸籍法施行規則第十一条なんたらの請求が認められていた。森岡弁護士の戸籍請求は、旧法に基づいており、請求理由などは弁護士には一切不要なのだ。しかし、なぜ弁護士会が身内いじめをするのだろう。

ぼくにはそのことの方が怖い。会員の会費によって運営される弁護士会が、なにゆえに、なんの目的で身内いじめをするのだろう。これでは、なにをされるのか、恐ろしくなって弁護士会に反論する「反骨弁護士」がいなくなってしまう。

それよりも、恐ろしいのは、記事にあるように弁護士会の判断である。弁護士会が組織力で、森岡弁護士の職務上請求書の使われ方を追求した節が見られる。このような組織ぐるみの圧力と監視とが、実行されると、言論弾圧も少しずつ行われるので、注意が必要だ。
                                        

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2008年8月14日 (木)

軽佻浮薄

【軽佻浮薄】「けいちょうふはく」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

言動が軽はずみで薄っぺらなこと。

区役所の相談係の対応にむかっ腹が立った。平日午後、かんかん照りの中を大きな日傘を持って出かけた。目的は区役所の前からバスに乗るためである。ただし目的地のスーパーが、どの停留所でおりるまかが、わからない。「相談係に聞いたら分かるやろう」と軽く考えていた。バスは出たばかりで、次は三十分後。気持ちに余裕があった。

ぼくは今年還暦を迎えている。相談係はぼくと同年代のおっさんだった。ぼくは普段よりも丁寧に聞いた。ぼくの期待は、丁寧な教え方だった。しかし期待は外れる。彼の機嫌が悪かったのかも知れない。彼は年下の上司にいじめられた直後だったのかも知れない。

「そんなん、わかるかいや!」と言い放つ。「バスの運転手に聞いたらどうやねん」と予想外に険悪である。待合室の視線がこっちを向いてきた。作業台で記入している区民が背中の方を気にしだした。みんなは、ぼくがすごすごと尻尾を巻くと思ったのだろう。

「こらあ!」とぼくは彼に食ってかかった。彼はぼくが抵抗すると思わなかったのかしてびっくりして目を丸くした。「分からんかったら、調べんかい!」「おまえ、突き放してええと思ってんのか」と矢継ぎ早に正論を吐いた。「不勉強すぎるのと違うか!」と彼の嫌がる業務執行の怠慢について切り込んだ。

「年寄りとか、女性やったら、黙って泣き寝入りするかも知れん。けど、こっちは違うで相手を見て、物を教えんかいな」と追求した。彼の対応は、相談係として不味い。相談係は、浅く広く役所内の細部を知っておく部署なのである。「バスに聞け」は職場放棄と受け取られても仕方がない。なぜなら、市営バスによる利益は、彼の給与の一部なのだ。

ぼくの剣幕と正論に萎縮したのか、彼は黙ってしまった。そのとき、助け船がきた。背の高い三十代の運転手である。運転手は次のバスを待っていた。運転手の交代らしい。それで、ぼくを案内してくれた。「あんたみたいな人ばっかりやったらええのにな」と褒めた
                                        

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2008年8月11日 (月)

百八煩悩

【百八煩悩】「ひゃくはちぼんのう」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三
人間がもっているすべての迷い・悩み。

酒をなめると、女癖の悪い人のことである。酒をなめるとは、ビールをコップに半分ぐらいのことである。少し酒がまわると、舌なめずりをする。彼の脳裏には、女のことしか思い浮かばない。思いがどの程度なのかは、彼の周りの者が知る術もない。

彼が酒場に足を向けること自体が、確信犯なのである。彼は体験から、自身に酒が少しでも入ると、どのように、どうなるのかを誰よりも確実によく知っている。過去の失敗例も一つや二つではない。何十、あるいは何百と失敗談を持っているのかも知れない。

酒を飲み、自制心が働かないと、下手をすれば犯罪行為を引き起こすのが、この女癖なのである。裁判で何度も有罪を受けて、確定した、恥さらしの大学教授も女癖が、破廉恥事件を引き起こしている。教授が酒をたしなんだか、全くの下戸なのかは、知らない。

この種・女癖の悪いのは、アルコールに誘因されるケースが多い。飲んでしまってからでは、誰がなんと言おうが、おさまりがつかない。酷い場合は、夜中に寝床を抜け出して、タクシーで一万円以上の距離にある、そういう悪所へ向かう猛者社長も居るのだ。

妻帯者でも、アルコール誘因性女癖の悪い者も多い。経営者などでは、取引先との懇親会で、悪癖を披露して、顰蹙を受けかねない。これも一種リスクマネジメントである。彼のことを獣扱いするしかない。獣の場合は、眠り薬を発射して自由を奪ってしまう。彼の場合にも、獣と似通ったことをするしか方法はない。

彼の目的を遮断するしかない。目的はネオン街であったり、女性の居る悪所であったりする。要するに、行く手段を遮断してしまうのである。まさか、歩いては行けまい。彼がタクシーを呼べば、うまいこと誤魔化して、タクシーを帰してしまう。というような、やり方である。彼を酔いつぶす手もある。酔いから目覚めて出かけないように、拘束具を身体につける場合もある。用は、精神病患者に対する扱い方をしてしまうのである。
                                        

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2008年8月10日 (日)

博引傍証

【博引旁証】「はくいんぼうしょう」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三
いろいろな例を引き、多くの証拠をあげて説明すること。

尊敬する人の文書から、印象に残ったことについて語ろう。文章によると、「人の行動について、とやかく注意を与えるのは、危険である」ということである。ぼくは短気で向こう見ずだから、つい口が出てしまう。この調子で意見などすると、終いには怒りを買い、「ウルセェー、コノヤロー」と言われて、下手をすると刺し殺されかねない。

ぼくは還暦を迎えて、生まれかわった身であるから、余生は予定が多い。したがって、誰よりも命を大事にせねばならない。であるから、リスクマネジメントを心掛ける。ぼくは亡き恩師の薬師寺泰豪先生と共にリスクマネジメント学会において、学んだ体験がある。よって、自身へのリスクは回避しなくてはならない。そのためにも、尊敬する人から、イロイロと教えて貰うことにしている。

ぼくが住まいする商店街には、様々なアウトローが大手をふって闊歩している。事務所の前で長いこと立ち話をして、ぼくを困らせる婆さんたちもいる。婆さんたちは、「少しぐらいは、我慢しろよ!」というような、商店街を利用する客意識を振り回して、ぼくを威嚇する。五分ぐらいは、我慢もできるが、それ以上は堪忍袋が爆発するかも知れない。

立ち話をする婆さんは、不認識かと思えば、そうでもない。ちゃんと、「少しは迷惑をかけているだろうな」という意識が見え隠れする。立ち話が五分以前なのに、「すみませんが、おそれいりますが、」という馬鹿丁寧な言葉で、遠慮しつつ場所の移動を願ったとしても、婆さんたちの意識は、「なんだ、コノヤロー!」と、ぼくに攻撃的になるのだ。

婆さんたちの気持ちとしては、「お客なんだから、買ってやってるんだから、あたりまえだろう、」という、客側の特権意識に裏打ちされている。したがって、百歩譲った形で、ぼくが下手に出ても、「なんだ、偉そうにして!」となってしまいやすいのである。

人の行動には、理由があり、確信があるということを、是非とも覚えて欲しい。
                                        

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2008年8月 9日 (土)

表裏一体

【表裏一体】「ひょうりいったい」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

態度に裏表がなく、外見と内心が一致していること。また相反する二つのものが密接で、切り離せないこと。

ぼくの考え方に衝撃を与えた書き手の本を読んだ。筆者はぼくより七つ年長である。ぼくが筆者の考えに考えさせられた箇所は、「悪事をはたらく者について」である。筆者の考えでは、「悪事をはたらく者は、故意であるから、計画犯であり、用意周到の者であるから、敵襲についての備えがあり、迂闊な攻撃はできないし、危険である」という考えなのである。筆者は、街角において、迂闊な注意は危険、と接近注意を説いている。

ぼくは筆者の故意犯という見解には共感する。たとえば、わが商店街のアーケード道へ犬を連れ込む飼い主などは、この「計画犯人」に相応する。計画犯人は、さまざまなシチュウーションを考えている。「こう注意を受けたら、こう反撃しよう!」「犬がこうしたらこの場合は、ああしよう」と実に計画的なのである。

実際に飼い主に犬を連れ込んだことを攻めたてても、「見たんか?」「証拠あるのか」と注意する者に対して反論してくる。要するに、計画犯人は、「証拠」を前面に押し出して反論する。商店街としては、対抗策として、監視カメラの設置など多額の費用を課せられる。計画犯人ならば、カメラの位置から体をすせらせる作戦を講じるかも知れない。

筆者の考えは、「故意犯に注意は無駄で、危険なので近づかないこと」としている。注意をして、怪我をさせられたケースもある。両方が激昂して、殴り合いの喧嘩に発展する可能性も高い。要は、「君子危うきに近寄らず」的な考え方なのであろう。

しかし、やりたい放題やられる商店街の悲惨は、どのように報われるのであろう。犬の小便の臭い匂いは、体験者でさえ、我慢できない。ぼくは筆者に失礼ながら、傍観できない性格である。計画的な犯罪をおかす者に遠慮はしない。以前に飼い犬の糞小便被害についての判決が確定している。飼い主が犬の糞小便を故意にさせると、器物損壊や各条例での迷惑防止違反につながる。ぼくなら、飼い主を尾行して、居場所を特定して文句をつける
                                        

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2008年8月 8日 (金)

杯盤狼籍

【杯盤狼藉】「はいばんろうぜき」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

酒宴の後、杯や皿などが散乱している様子。

今は疎遠となった、昔の依頼主のことを伝えよう。当時バブル全盛期。彼は経理部長として、会社の資産運用も任されていた。彼の会社は、商業都市に自社ビルを構えている。彼の自宅は、地方都市にあり、妻と男女一名ずつの子がいる。理想的なパパであった。

彼とぼくとの関係は。元は兄弟子と弟弟子の関係だった。共通の恩師を通じて、研究会へぼくが顔を出すようになって知り合った。研究会の内容は、異業種交流会であった。

彼が酒豪であることは、研究会が終わってからの飲み会でわかった。二年ほどして、彼から誘いを受けるようになった。ぼくは断る理由もなく、ご相伴した。二人きりというのは少なく、恩師と一緒だったり、若手の会員と一緒だったりした。ぼくの彼に対する印象は「豪傑やなあ。おれには、真似はできん!」であった。

彼との付き合いの途中でわかったが、彼は少しでもアルコールを飲むと、豹変するタイプだった。よく考えれば、彼は居酒屋で終いまで飲むようなタマではなく、飲めば女性を求める好き者だった。彼は飲むと、深夜までかかる。繁華街から地方都市までタクシーで帰るものだから、その経費を何処でどう捻出しているのか、ぼくらは心配していた。

やがて、彼は資産運用の細部で社長と衝突した。彼は会社を去り、兄弟の経営する建設会社をテコ入れするという形で、経営に参加した。彼は手腕を発揮し、毎晩のようにして、繁華街へ出没した。外国人の彼女も数人いたらしい。ぼくは彼の引きで、依頼を受けた。
ぼくが驚いたのは、京都市で一泊研究会の深夜だった。彼はぼくの横で寝ていた。しこたま飲み、寝るしかない状態だった。ぼくが朝早く起きたとき、彼の寝床は空だった。あとで聞いたが、彼は深夜にタクシーを飛ばして、何処か怪しげな悪所へ向かったらしい。このような癖のある社長に接するときは、充分に配慮しなければ、事件や事故に巻き込まれやすい。頑強なSPをつけても、その隙を狙って夜遊びする社長は、要警戒である。
                                        

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2008年8月 7日 (木)

四苦八苦

【四苦八苦】「しくはっく」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

非常に苦労すること。また大変苦しむこと。

経営者は、従業員の給料支払いに苦しむ。ストレスにより、胃に穴があいたり、肝臓に障害が発生したりする。毎月の資金繰りに苦しむ経営者の顔色は、グレーになっている。特筆できるのは、超零細企業に属する会社や大型事務所である。

ぼくから見れば、従業員の態度は、親鳥の帰りをノンビリと待つ、お気楽な育ち盛りのヒナに写る。ヒナは大口を開けて文句を言う。「もっと、もっと」とせがむ。それは待遇であったり、環境であったりする。ヒナの文句を受けて、親鳥はもっともっと、と頑張る。
ヒナになぞらえた従業員は、「満足」を知らない。知ろうと思わないし、知る必要などもないのだ。大口を開けて、ギャア、ギャアと不平不満を言い、「もっとくれ、もっと欲しい!」と親鳥になぞらえた経営者の努力をあてにする。

経営者の気持ちが安らぐのは何時だろう。家に帰っても、口やかましいのがいる。飲める経営者は、ストレス発散も可能だが、飲めない人は真っ直ぐ帰るしかあるまい。部屋でストレス発散のための画面に没頭することもあるだろう。些細な、ストレス発散である。

経営者が大汗をかいて、資金繰りをして事務所に帰ってきた。経営者の期待は、従業員のみんなが裏表なく就業していることである。しかし現実は違っている。従業員は仕事を放棄して、サボっている。クーラーの効いた事務所で、大股開きで休んでいる。

豪傑になると、経営者の席を占拠している。机の上に両足を投げ出して、煙草を吸っている。こんな自堕落な従業員を見たとき、経営者の資金繰り行為は、報われなくなる。経営者の陥るのは、「おれって、誰のために働いてるの?」という不信感である。

馬鹿らしくなってくる。何もかも嫌になる。お気楽な従業員のために、胃に穴をあけたり肝臓に障害を発生させるなんて、とんでもない話であり、真っ平御免である。
                                        

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2008年8月 6日 (水)

殷鑑不遠2

【殷鑑不遠2】「いんかんふえん」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

自分の戒めとなる手本は身近なところにあるということ。

人の家の軒先に唾を吐き捨てる。口に唾がたまり、始末すべき紙もハンカチもない場合はやむをえない行為かも知れない。しかし、人の家の軒先は、避けるだろう。軒先を選ぶこと自体、「やってやろう」とか「かまうもんか」という明確な故意が見受けられる。

彼は米屋の中堅どころの従業員である。年齢は四十ほどで、独身らしい。顔を見かけるのは、十二時と午後六時の二回である。十二時は食事に商店街の親戚の家へ帰る。六時は仕事を終えて、下宿先である商店街の親戚へ帰るときである。

ぼくと彼との関係は、単なる顔見知りである。互いに会釈のない関係である。ぼくが彼の唾の跡に気づくのは、彼が通りすぎたときである。生々しい唾の跡に、毎回辟易する。ぼくの気持ちとしては、「くそう!」と彼の胸ぐらを掴みたいほどに、腹立たしい。

しかし現場をおさえた訳ではない。ぼくが勝手に、「奴に違いない!」と思っている。彼の他に、誰も通らないから、まず、間違いないだろう。ぼくは心の中で、「酷いことをしやがって、おのれのような奴は、磔獄門じゃあ!」と思い、彼のことを見つめている。

彼だけではない。マナーの悪いのは沢山いる。年寄りにもマナー違反が多い。お婆さんも唾や鼻の処理に困るらしい。女性だから、たしなみがある。紙も布も持っている。しかし後始末がいけない。紙を持ちかえる心があれば素晴らしい。しかし、心は腐ってる。お婆さんは、誰もいなければ、紙を道端に隠すようにして、捨て去る。

唾を人の家の軒先に吐く行為もお婆さんの行為も、誰かに見られているとしないだろう。見られることによって、自制心が働く。しかし、誰もいなくて邪悪な精神が勝つと、唾やゴミを捨て去るのだ。人間の精神構造には、「監視される」ことによってしか制御のきかないものがあるのだろう。誰も見ていなければ、好き放題して生きるのが人間である。唾吐き人間は多い。なぜ、唾を喉の奥に飲み込めないのだろう。なぜ、唾を吐くのだろう。

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2008年8月 5日 (火)

二者択一

【二者択一】「にしゃたくいつ」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

二つの中からどちらか一つを選ぶこと。

商店街に競合店は多い。隣同士や向かい同士の八百屋は珍しい。両者は競合しながら、切磋琢磨して、長年営業している。「継続は力なり」で、ぼくもその実力に脱帽している。お店経営の参考にしていただきたいものと思い、紹介する。

A店もB店も歴史的には、変わらない。まず人員から。A店は店主兄弟と番頭の三人が正規の従業員である。時機に応じて、応援の人材が、男女一人ずつ増えたりする。B店の方は、基本が三人兄弟である。年末には、相応の応援人員が両店ともに配列される。
     
ぼくが感心するのは、純利益の確保である。ABとも基本が男子三名なので、その手当ても相応でないと、なりゆかない。三名ずつの給与を支払えるだけの、経常利益が算出されるかである。かなりの厳しい、販売力や営業力が必要と思っている。

営業時間である。A店は、朝の五時には開ける。番頭がやってきて、店の用意をする。そこへ買い出しに出掛けていた兄弟がやってくる。買い物のピークは、十時から十一時で、朝方で営業の大半を売ってしまう感じである。閉店は早くて三時、遅くても四時である。
B店の朝は遅い。それは夜が閉店十時と遅いからである。開店も十時である。それでも時計の針が一回りしている。Bの方は、ダラダラ型の営業である。特に何時という忙しさはない。配達があり、固定客からの人気も得ている。

定休日は、Aが日曜。仕入れの都合で、市場が休みのときは臨時休業する。Bは毎週月曜のみの休みである。平均年齢の方は、Aが六十代、Bも六十代である。ABとも野菜だけではなく、客の求めに応じるようにして、鮮魚を仕入れ、練り製品や乾物も置いている。
ぼくはAとBを見ていて、「Aの方が気楽な生きかたをしている」と思う。それは、朝が早くとも、閉店が早いからである。気楽な生きかたをした方が、勝負に勝つだろう。
                                        

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2008年8月 4日 (月)

規矩準縄

【規矩準縄】「きくじゅんじょう」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

物事を測るものさしや標準のことで、物事や行動を律する基準のこと。

一般者で探偵社や興信所に事件依頼をすることは、珍しいであろう。一生のうちで、弁護士と口をきくことも珍しい。このように、世の中には特殊な職業がある。今年五月一日から一部改正戸籍法が施行されており、戸籍法の影響が大きいのが、調査業者である。

改正前は原則公開であったものが、改正後は、原則非公開であるから、有が無になった状態なのである。改正前は、戸籍をおおいに利用し、仕事に役立てた。尾行の依頼を受けて対象者の正体を突き詰める。今度は正体の背景を知りたい。そのために、住民票や戸籍の請求をして、対象者の身上を把握する。このようにして書いた報告書は、内容に厚みがあり、依頼した者を喜ばせた。調査業者も費用の他に成功報酬を請求できる。

新規取引をするのに、名刺の相手企業の信用調査を依頼する。興信所が名刺の所在地から登記事項証明書を法務局に請求する。代表者の住所が掲載されている。次に興信所は、代表者の住所を調べる。このとき、不動産登記簿と住民票を請求する。こうして得た情報を駆使して、分厚い報告書を作成する。

養子縁組や結婚に踏み切る場合の、身上調査の依頼が探偵社にされる。依頼人の情報は、多くて、家族のメモ程度である。探偵社は住所から、家族全員の住民票を取得する。そして、本籍地へ戸籍請求をする。続いて、原戸籍請求、除籍請求とエスカレートする。こうして、誰にも気づかれぬまま、対象者の身元調査が完了し、報告されてきた。

今年五月の改正からは、原則非公開である。法律専門家が戸籍法違反で処罰された。去年暮れには、現職の探偵業者が、私文書偽造行為で逮捕されている。探偵社・興信所の諸君は、戦々恐々であろう。今までは、請求の本人確認が必要でなかったが、改正後は必ず本人確認が求められる。このことは、犯罪を実行すれば、追求されることを語っている。ぼくの関与先が住民票・戸籍の呪縛から解放されることを期待してやまない。ぼくの知っている調査業者は住民票や戸籍がなくても、十分に調べられる能力を持っているはずだ。
                                        

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2008年8月 3日 (日)

狂言綺語

【狂言綺語】「きょうげんきご」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

事実にもとづかずに、飾りたてられ面白く書かれた文。

ぼくは、参加して、はじめからこの問題に疑いを持っていた。「ほんまかいな」と疑うような問題を専門家のぼくらに出してくる。感じたのは、サイト側で雇っている相談者である。雇われて問題を出すが、問題に窮して、日常起こりえないような突飛な問題を出して、回答者いじめをする。ぼくらは、サイト管理者らに、うまく踊らされているらしい。

サイト管理者から、ぼくに名指しで文句をいってきた。文句の内容は、「回答が不適切である」ということだ。管理者はなにをもって不適切といえるのだろう。不適切は管理者の私見である。そもそも、相談者の問題自体が、突飛で、非日常で、不適切なのである。

ぼくの信じるところでは、「問題というのは、何かを問題にせよ!」である。問題発生の根本追求をしないと、問題解決には、道がつながらない。したがって、問題自身が不適切である以上、回答が不適切であっても、張本人の相談者は容認せざるをえないだろう。

どのような相談ごとにおいても、完璧な回答はありえない。ぼくら専門家の職業体験に基づくアドバイスなのである。それも無料回答のボランティア精神に基づいている。ぼくは今回の茶番劇について、これから相談に応じる後輩のために、追求をしておきたい。

サイト管理者は、何故に相談者を擁護する必要があるのか。専門家がそれぞの人生において、「自分なりの見解を持ち、自分なりの哲学を持って回答する」のが、サイトにとって望ましいスタイルではなかったのか。サイトは相談者のいいなりになり、なにかの、おこぼれを望むのか。余得ずくの計算高いサイトなのか。相談の本質を見失っていないか。

ぼくのサイト管理者への要望は、もっと複眼的な発想を蓄えて欲しい。相談者のクレームを笑い飛ばして欲しい。「そんなこともありまっせ」と納得させる管理者の大器が欲しいぼくの感じたサイト管理者の態度は、顧客のクレームにおそれをなし、サービスカウンターの係員を後退させる食品スーパーの店長みたいに写っている。アホ丸出しの管理不足。
                                        

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2008年8月 2日 (土)

道聴塗説

【道聴塗説】「どうちょうとせつ」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

道ばたで聞きかじったことを、数秒後には人に知ったふりをして話すこと。人の話を一度心にとどめて自分のものにしないこと。

ぼくの意見は、体験がベースにある。体験のないことを専門家としてアドバイスなど出来ない。専門家の意見は、私見に過ぎない。相談者の心ない中傷により、真摯なアドバイスに躊躇が見え隠れしてきた。ぼくの脳裏には、専門家としてのアドバイスをやめるべきかそれとも、このまま衣の下に鎧を隠して、相談者を欺くべきか、悩んでいる。

相談者は無料が当たり前でいる。あるサイトで無料相談を引き受けているが、馬鹿馬鹿しい相談も多い。専門家のぼくは、相談者に「馬鹿馬鹿しい」と苦情は言えない。しかし、相談者の方は得意気にして、ぼくを名指しで批判できる。サイト管理者は無鉄砲で当てずっぽうの相談者のクレームを鵜呑みにする。そして立場の弱いぼくを威嚇するのである。
サイト管理者は、クレーマー対策に通じる必要がある。「アドバイスですから」と逃げる余地が必要である。相談者の馬鹿馬鹿しい質問内容に、いちいち辞書やネットサーフィンして調べるには、余暇的な限度がある。無料奉仕であるから、内容にも限度があるものだ
サイト管理者は、相談者になにを求める。完璧な質問もなければ、完璧な回答もあり得ないものだ。あくまでもアドバイスであるべき回答に対して、難癖をつける相談者も非難されるべきであるが、相談者の言うがままに振り回されるサイト管理者も腰抜け、腑抜けである。昔、上がアホやから困る、とスポーツキャスターか、なにかが言った気がする。

相談者の寄せる相談内容は、抽象的である。完璧を求める者の相談ではない。抽象論にはアドバイスも抽象的になるざるを得ない。無料相談のサイトに相談すれば、なんでも解決できると思う方が、頭がおかしい。無料でクギの打ち方を職人が教えるか。無料で書類の書き方を教えるか。無料で法律の難しさを教えるか。無料相談は限界があると知るべきだ相談者の言いなりサイトは、最早審判を下せる立場ではない。専門家は良質の回答ではなく、言いなり回答が望まれている。サイトにおいても、組織の圧力が甚だしく感じられる

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2008年8月 1日 (金)

梯山航海

【梯山航海】「ていざんこうかい」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

山に梯子をかけ、海を渡る。師匠を求めて、どこまでも行くこと。

実にリアルな夢を見た。余りにリアルすぎて、嬉しくなってきた。嬉しくなったので、実行したくなった。誰にも秘密にしている。ぼくは、夢で次の師匠を見つけたのである。

夢に出てきたのは、現在も活躍中の方である。詳しくは書けない。ぼくが勝手に師匠と思うだけのことであり、万人に必要な師匠ではない。したがって、欲しても、体や精神に合致しなくては、無駄になる。その念で、他人には教えないようにしている。

要は夢の中へ物事がなるように、アンテナをはることなのだ。いくら望んだとしても、いつまでも、脳裏に浮かばないことも多々ある。ようするに、ヒラメキという奴だ。ぼくは人生でヒラメキをとても大事にしてきている。特筆するのは、嫁さんの言葉である。

嫁さんに、「なになにした方がええよ」と指示されることは、すぐに実行する。ぼくの背中の後押し係は、嫁さんなのである。たとえば、夜中にビールを買いに行く気持ちになるぼくは、高いビールを買おうと思っている。それを口に出して、嫁さんに告げる。

嫁さんは、「それやったら、発泡酒でええやん。格安やで。」と、ぼくに買い方の指示を与える。ぼくは、「それもそうやな」という前向きの気持ちになる。そして、嫁さんの指示通りに、発泡酒を買いに行くのである。これはたとえであるが、万事がこんなことだ。
ぼくの夢はリアルだった。座敷の中に羽織姿の師匠が座っている。弟子か、仲間か、わからぬが、和装姿の出入りが多い。ぼくは、師匠の前で正座している。ぼくも着流しの和素である。ぼくはリアルな夢をよく見るが、はっきりと覚えている例は、極端に少ない。

今回の夢は、なにか大事のような気がしてならない。早速師匠の書かれた本を五冊チョイスして、予約した。この本の中身から、なにをどのようにして、得られるのか、実に楽しみができたものである。本を読んで感銘、感動が生まれたら、師匠へ手紙を書こう。
                                        

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