感知
【感知】
午後六時になると真っ暗である。派手な電飾看板のスーパーに労務者たちが出入りしていたり、入り口付近でカップ酒を飲んでいる 愛燐地区から徒歩で六分の商店街では、作業服をきた者が酒を手にして歩いている。
閉まっているシャッター前に貴方はビデオテープを五本置いていた。値段をきくと一本百円という。僕は買うのを遠慮した。とすぐに通りかかったリヤカーを引いた労務者が一本買って行った。……売れるもんやな。
貴方がこのビデオをどうしたのかは、僕の知るところではない。しかし貴方は逞しい。人生のジャングルともいえる乱雑な場所でも生き延びている。商店主の油断を素早く感知し、閉まっている時間だけで目的を遂げる。
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