2007年12月19日 (水)

かふくいふく

【禍福倚伏】「かふくいふく」文責・登記商号宮本総合事務所・行政書士宮本良三

不幸な出来事に幸福がひそんでいたり、幸福な出来事に不幸がひそんでいるということ。禍福は代わる代わる起こるものだという意味。

二十代の長男に死なれた探偵の話です。当時、探偵は飛ぶ鳥を落とす勢いでした。営業成績は天井知らずの感じで伸びています。彼に不幸が訪れようとは、誰も思いません。そんな彼に、警察からの不幸の電話が入りました。

彼の手元には、多額の保険金が入りました。彼は、とりあえずと思い、息子のために新しい墓地を手に入れました。分家身分の彼には、本家の墓とは無縁です。墓地は手に入れましたが、現在においても未だに息子の墓は建てられていません。

彼は息子を追い詰めて事故死させた探偵業を憎みました。「車の追尾に懸命になったから、ハンドルをとられてしまったのや。一生懸命に相手の車を着けたさかい、あんな目にあったのや。」と憎んだのです。それで、探偵業は番頭に任せて、自らは地方都市の駅前で好きな道の音楽関係の会社を興しました。これで順調のはずでした。

しかし探偵業の番頭が彼の保険金の虎の子を使い込みました。彼の銀行印を持ち出して、預金を空っぽにしたのです。番頭は最果ての地まで逃げました。そして、捕まりましたが金は、豪遊に豪遊を重ねて使い切ってしまっていました。その後、民事裁判を引き起こしました。民事では勝訴しましたが、番頭には執行する資産が皆無でした。

やがて、使い込みの余波を受けて、資金繰りが出来なくなりました。さらに、従業員の男が深夜、会社の事務所に入り、なけなしの資金を持ち逃げしました。男の行方を追いますが、男の実家からは、弁済させることは出来ません。今も男は逃げています。

彼は困り果てました。生きる術は探偵業しか残っていませんでした。そんな折りに知り合った若造に騙されます。ホームページ作成と管理に何百万円も必要でした。彼は身内に哀願して、借りまくりました。そんな大切な金をだまし取られたのです。

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